祈りのコーチング

2010年6月14日

先週金曜日、コーチングの会社CTIジャパンが大阪で開催した「対話の会」に参加した。

これは、今流行りのワールドカフェの形式を使って、これからのコーチングについて、集まったメンバーで話しあうという趣旨である。

ファシリテーターは、CTIジャパンに復帰した榎本英剛さん。

彼は冒頭で、対話の呼び水として、自分の思いを語り始めた。

なぜ、コーチングの世界に復帰しようと決めたのか
数年間、外側からみたコーチング業界を、彼はどんな風に観ていたか。


などなど。
彼の誠実な言葉、静かなエネルギーに触れ、私の中で何かが動いた。


そして、いよいよワールドカフェが始まる。
榎本さんから、一つの問いが提示された。

各テーブルは4名前後だが、話すメンバーを変えながら、榎本さんからの問いについて話しあった。

ワールドカフェの中で、皆さんの考えや意見を浴びながら、私の中で、色々と化学反応が起こった。

そして、ワールドカフェの3ラウンド目。
私はあるキーワードに、目が奪われた。

「祈り」

改めて、そうだと感じた。

コーチングは、祈りだということ。

コーチングという対話を通して、クライアントは自己の内側に深く堀下がっていく。
それによって、結果的に、クライアントに変容をもたらすかもしれない。

が、それはあくまでも「結果的に」である。
コーチなりの人事を尽くして、あとは委ねるしかないと、私は思う。

クライアントの変容をサポートするために、コーチが出来ることは

安全な場を確保すること
青虫がさなぎを経て、蝶になるように
さなぎのような安全な場を創って、クライアントが変容を見守っていくこと

そして・・・祈ること

究極的には、ソレしかないのでは。

 「クライアントに、良きことが起こりますように・・・」

祈りの言葉は、こんな表現かもしれない。

しかし、コーチが自分の価値観・枠組みの中からの「良きことを」と願うものでは決してない。自分の価値観を手放した、あるいは一旦、横に置いた上で

汝が汝でありますように・・・

そんな、ピュアな気持ちからの祈りだと思う。


マザー・テレサのような活動であっても、コーチングであっても、その他どんな仕事であっても、究極的には全て、「祈り」に通じるのではなかろうか。

そんなことを感じた、CTI対話の会であった。


最後に、ちょっと本題からは外れるが。
いみじくも、榎本さんはこの会の最後に、こう語りかけた。

「これからは、対話が大事です。
私たちもこういった対話の会を、これからも開催しようと思ってますし
皆さんもぜひ、自分の周りで対話の場を設けてください」

まぁ、榎本さんっ、あなたまで!
私も対話の会をやり始めてまっせ! と心の中で、関西弁突っ込みを行ったが。

去年から今年に入ってだろうか、対話の重要性があちこちで問われ、
対話の場、対話の機会が、全国各地で同時多発的に行われているようだ。

対話というものを通して、人々は何かを希求している・・・そんな息吹を感じさせる今日この頃である。


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