20代前半、肌はもちろん、ツヤツヤした黒髪の女性が目の前にいた。
あまり感情の起伏がみられず、どこかウツロで、ポカンとしている。
「えーーっ、おいおい、コノ人、大丈夫かよぉ」
そう、彼女の肩に手をかけた。
で、この人は誰だって??
マイケル・キートン&ニコール・キッドマン主演
1993年に公開された 名作「マイ・ライフ」
![マイ・ライフ [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/2126EmQ08qL._SL160_.jpg)
実はこの映画、「具体的に、どの部分が」とはまだ言えないが、今後やっていく予定の事業ともやや関係がある。
参考もかねて、つい先日、DVDで鑑賞した。
マイケル・キートン扮する夫と、ニコール・キッドマン扮する妻。
夫が、妻のお腹にいる赤ちゃんにメッセージを託そうと、ビデオカメラに向けて、語りかけていく姿を描いている。
この夫はガンに侵されていて、余命いくばくもない状態であった。
それが映画を貫く、太い縦糸だとすると、そこに夫婦の絆の修復や、断絶していた両親との和解という横糸が、絶妙に絡められている。
また、彼を治療するサイキックヒーラーのやりとりも、映画に異彩を放っていた。
観る前から、号泣を予想していた。が、実際には、涙は柔らかく頬を伝った。
しかし、他の映画と違ったのは、後から後からも、ボディブローのように響いてきたことだ。
この映画が陰に陽に発していた死生観や癒しは、心を離さない。
「こんなに素晴らしい映画だったなんて!
なぜ、私は感動しなかったのか・・・・」
実は、この映画を観たのは2回目である。
93年の公開当時、映画館で既に観ていたのだ。
いや、観たという記憶は確かにあるけど、ストーリーも殆ど覚えてないし、まして、感動した覚えがあまりない。
「いい話やなぁ~。でも、いかにもお涙頂戴って感じやん!」
というのが、当時の感想だったのを思い出した。
「なんでやねん! アンタ、おかしいのとちゃう!? 感動不感症??」
当時のワタシからみたら、立派なおばちゃんとも言える年齢のワタシ。
オイオイと、コノ人に、肩を揺さぶりたくなった。
そう、冒頭のツヤツヤ黒髪の女性は、93年当時のワタシである。
以前、ブログに書いたとおり、その当時は涙腺が1本も2本も断絶していた。
しかし、この素晴らしい映画にすら、殆ど気持ちが動かないなんて・・
今のワタシからみると、もはや宇宙人のように思えてならない。
が、この妹のことを、しみじみと愛おしく思える。
色々なことを閉じてたのねぇーーー。辛かったよね.
優しく抱きしめた。
「昔はこうだった」
時折、夫に話す。彼はピンとこないようだ。
彼と知り合ってからのワタシは、すでに号泣路線に変換していたからだ。
ふふふ 人間って変わるのね。







