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紳助が10億円出して、手に入れたいもの

2009年12月24日 木曜日

タレントの島田紳助が書いた著書
自己プロデュース力
自己プロデュース力

これは、2007年にNSC(吉本総合芸能宅員)で、お笑い芸人志望の若者たちに
向けた特別講義の内容を、本に納めたものらしい。

これを、一挙に読んでしまった。


私が小学生の頃、MANZAIブームが起こり、その中で「紳助・竜介」という漫才コンビが人気を博していた。それから30年近く経った今でも、島田紳助が芸能界の第一線でいられる理由が、この著書から読み取れる。

オススメの著書だ。

漫才師として成功するには、そして、生き馬の目を抜く芸能界で生き残っていくには、
というのが本著のテーマであるが、私はラストで、彼が若者たちに語った言葉が、妙に心に残った。

「十億で代わってくれるのだったら、代わってもらいたいもの。

今、いっぱいお金を持っている僕が、それでも百パーセント君らに勝ったとは
思えない。何が負けているかと言ったら、それは夢の数、そして若さ。
神様が”今、お前に”夢”と”若さ”を売ったるで”と言うんだったら、
僕は十億払うでしょう」

「みんなは、今、十億円の価値を持っているということなんです」


うーーーん。
改めて、「夢」というものについて考えてみた。

私は「夢」を持つことを、人生のマストだとは思っていない。

もし幸せになる、幸せであることが人生の目的だとするならば、それは夢がなくても実現できる。

少数かもしれないが、特に夢と呼べるものは持たず、日々を、この瞬間を丁寧に生きることで、非常に満たされた日々を送っている人たちもいる。それを知っているから。

だけど多くの人は、「夢」を持とうとする。「夢」に夢中になる。

「夢を持つこと」の、なにが人を、
そんなにも魅了するのだろうか


そもそも、夢があるということは、今の自分では、実現していないものがあること。
なので、現実否定の意味合いもどこかで含まれている。

だけど、そんなネガな部分をも押しのけるパワーがある、夢には。

「出来ていない」「実現していない」ものがあるということは、それだけ未来に、伸びしろがあるからだ。

自分自身への期待を、夢という形で表現しているのかもしれない。
そして、自分を今いる場所から、新しい場所へと押し上げてくれる。

だから、最大の時間と努力をかけて、未来の自分に投資する。
伸びしろがあること自体、希望が持てることだし、「新しい世界への扉」が一歩一歩近づくプロセスは胸が躍る。生きている実感が湧いてくる。

「夢」にはそんな魔力がある。
だから、「夢」が叶っても、また次の「夢」を追い求める人が多いのかもしれない。

島田紳助は夢が叶い、普通の人がなかなか辿り着けない場所まで行ってしまった。 何もかも手が届きそうなところにいるがゆえ、むしろ伸びしろが少ないかもしれない。

さほど何も持ってない、芸人志望の彼ら、そして私。
伸びしろはまだまだ沢山ある。

何者でもない自分を、卑下する人たちをみかけるが、見方を変えれば、まだまだ未来に、手付かずの場所が残されているということだ。

一方で、それを、10億円出しても手に入れたい人もいる。

最近、私は「夢」に対して、やや懐疑的なところがあったが。

やはり、人生を豊かに生きるためには、強力なツールであるんだなぁ~
そりゃ、多くの人がトリコになるよねぇ~と、その素晴らしさを、改めて実感した。

最後に、私自身、「夢は何ですか?」とよく訊かれる。
熱く語れるものがなくて、いつも返事に窮する。

でも、自分に対する期待はまだまだあるし、来年は弊社の事業でも新しいことに取り組んでいこうという意欲がある。
もし、それも「夢」だとしたら、私は10億円を手にしているのかもしれないな。

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