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道元禅師に突っ込み?! 映画「禅」(ネタバレ注意)

2009年8月23日 日曜日

鎌倉時代に、曹洞宗を開き禅の教えを説いた、あの偉大なる道元禅師の生涯を描いたこの作品。

DVDが出たので、早速みた。
全体的には、とても良い作品だったと思う。
爽やかな清涼飲料水を飲み干したよう、心が洗われた。

道元禅師役である、歌舞伎俳優の中村勘太郎さんの演技が素晴らしい。
水を打ったかのように静寂な佇まい、そんな境地の道元禅師を、見事に演じ切っていた。
・・・が、素晴らしさと同時に、この作品は突っ込みどころ満載でもあった。

3つほど、ご紹介しよう。(この先は、ネタばれ注意報 発令)

アミーゴの 3つの突っ込み

1.道元禅師が悟りに向かうまでの苦難が、全くスルーされている。

  座禅を組み続ける道元禅師。ハスの花がわーっと広がり(CG)、
  次の場面では、もう悟りの境地に達したようだ。
  「ええっ、こんなに簡単に悟りって開けるの??」
  
  このインスタントな感じって・・・・どうよ


2.内田有紀さんでは無いと思う

  中村勘太郎さんや笹野高史さんのごとく、”和”の顔立ちが並ぶ中で
  目鼻立ちぱっちり、西洋チックの内田有紀は、鎌倉時代に紛れ込んだ
  現代人のよう。
  重要な役どころだし、願わくば、”和”の顔の女優にして欲しかった。


3.演出がしょぼい

  藤原竜也演じる北条時頼が、心を病み、悪霊に刀をふりかざす。
  が、その悪霊の生首は、天井からヒモでぶら下げられたもの。
  学芸会のような演出に、すっかり興ざめ。
  藤原竜也くんは、演技派だけあって、怯える権力者を上手に表現してた
  のだが・・・
  
以上。

「まるで、永平寺のプロモーションビデオ」と評したのは、赤木くん。
ここまで突っ込んでおいて言うのもナンだが、作品自体は二人とも良かったと思ってる。

だが、題材がやはり地味。しかも、専門用語も出てくるので、ある程度は仏教的知識やその世界観を知っておかないと、理解するのが難しい。

そういう意味でも、今の日本でこの作品がヒットするには、まだ早かったんじゃないかな。
題材だけが地味ならば、「おくりびと」のような、大どんでん返しヒットもあったかもしれない。

が、「おくりびと」は普遍的なテーマを扱っているのに対し、「禅」は、”分る人だけが分ればよろしい”的な気概を感じさせる。

ハリウッド映画のように、豪華なフルコースディナーもいいが、時には精進料理もカラダが欲しくなる。
そんな人に、ぜひこの作品をオススメしたい。

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