クライアントインタビュー
Client InterviewクライアントインタビューVol.2 ~ 落合 拓人さん
1967年、埼玉県生まれ
高校時代、精神世界のパイオニアと呼ばれた瞑想指導家の山田孝男氏と出会い師事。19歳のときのインド旅行をキッカケに本格的に自己探求の道へ。
プロカメラマンのアシスタントなどを務めながら、20代よりトランスパーソナル心理学、プロセス指向の心理学などを中心に、さまざまなセラピーを学ぶ。
その後、アメリカで開発されたヴァイブラサウンドと呼ばれる意識変容マシンを設置した体験スタジオを開設するなど、メンタルトレーニングや瞑想指導を行う。
2007年、それまで学んできたものを広く活用する方法を模索していたときにコーチングと出会い、複数のコーチ養成機関で学び、コーチとして活動を開始。
同時にアメリカ人女性、バイロン・ケイティの創始した「ザ・ワーク」と呼ばれる自己探求の方法に出会い、共感。ワークを取り入れたコーチングを提供するほか、日本での広がりをサポートしている。
コーチより「不思議な相談相手」と呼ばれると喜ぶ。
米国CTI認定プロフェッショナルコーチ(CPCC)
クライアントインタビュー
クライアント: 落合拓人さん(たくちゃん)
インタビューアー: 赤木広紀
コーチの失敗談も参考になります
改めて、僕(赤木)のコーチングを受けようと思ったきっかけを聞かせてもらえますか?
うーーんと、それはやっぱり、コーチとして活動していくには、既にコーチとしての経験を積んでいる方にコーチングしてもらいたかったからですね。 コーチとしての知識や経験を聞かせてもらい、その上で、自分独自のスタイルや活動方針を見つけた方が確実というか、無駄がないと思いました。
なるほど。ありがとうございます。
たくちゃん(落合さん)と出会った頃は、既にプロとして活躍されているコーチが他にもいましたよね。そんな中で、僕を選んでくださったのは?
そのとき既に、アッキー(赤木のニックネーム)がコーチ業を長く続けていたからですね。 プロのコーチ、先輩たちと会ってみて「3年続けてます」という方と「5年続けてます」という方とでは、かなり違いを感じてました。コーチングに対する見方だったり、色々と。 アッキーは、日本のコーチング業界の幕開けから知ってますよね。その変遷も知っているというか・・・
僕がプロコーチとしての活動を始めたのは、2001年でした。まぁ、コーチ歴が長い分、失敗もたくさん経験していますが(笑)
そう。うまくいくところだけじゃなくて、逆に、アッキーの失敗談も参考になります。自分が同じ間違いをしなくて済みますし。 あと、コーチングスクールで学ぶのは、セッション中の関わりが中心なので、養成機関では学べないところ、要は実践面を学ぶためというのもありました。
受けてみて、かなり自由だなと思いました
コーチングを受ける前は、僕に対してどんな印象がありましたか?
とても理論的に、きちんとしたコーチングをやっていくという印象でしたね。ルールやセオリーの中でコーチングを行うという印象だったかな。
へぇぇ。そうだったんですね(笑)
セッションの最後には、必ずアクションプランをたてて、約束した日にはやらせるとか、受ける前はそう思ってましたね。
実際にセッションを受けてみての印象はどうでしたか? 変わりましたか?
受けてみて、かなり自由だなと思いました。コーチングとはこういうもの、という枠にハマらず、自由度が高いセッションと言いますか。 いわゆるコーチングの考え方だけでなく心理学やスピリチャルな視点、コンサルティングの観点から話したり、そういうスキルも使ったりと。使えるスキルは全て、クライアントに合わせて使うという感じでした。
何でもありということですね(笑)
うん。あとは、アッキーの特徴は・・・コーチングといっても、すごく直感的なやりとりが多いですよね。 コーチが直感的なだけでなく、クライアントも直感的になるので、コーチングの流れが、どこに行くか分からない楽しみがありますね。
目先の結果を求めない、辛抱強いコーチだなぁと、思います
クライアントさんが出してきたテーマを、一応念頭には置いてるけど、あまり囚われてないというのは確かにそうです。
アッキーのコーチングの特徴をもう一つ言うと、とても長い目で観てるということかな。
長い目で?
そう。やっぱりコーチって、短期間のうちに結果をだすとか、ある程度の期間でクライアントに変化が起こる。そういう状態を作り出したいじゃないですか。 経験の少ないコーチだと結果が出ないと焦り出すけど、アッキーはクライアントがなかなか行動できなかったり、クライアントの方が変化しないと焦ってても、どーんと構えてる。 何年か先とか長期的に先を観て、関わってくれている。だから、どこで変化が起こるかは分からないけど、必ず変化がくるのを信じて待ってくれている感じがします。
ありがとうございます。
そうなんですよ。変わるのを信じているというよりも、知っているという感じなんです。
逆にいうと、それにお付き合い下さるたくちゃんがすごいなぁ~って思いますよ。「このコーチ、あかんわぁ。成果がでない」と見切られても仕方ないですからね(笑)。
僕自身も、そういう傾向がありますね。 自分がコーチをしているときも、クライアントをいついつまでに、と急かすこともないし。一番いいところで、一番いいタイミングで起こると信じてるところがありますから。
まさに、その通りなんです。
逆にこっちがね、あっ、クライアントの僕がね、「俺、いつまでも動かなくて、いつまでも形にならなくて、待っててくれてるの、申し訳ないなぁ」と感じることもありますよ。 他のコーチだと、「たくちゃん、こんな調子でいいのかよ。本気でやる気あるんかよ」って叱られるかもしれませんが。
僕、たくちゃんが本気じゃないって思ったこと、一度もないですよ。
着実に、わずかながらでも変化しているところを観てくれてるからだと思うんです。 目先の結果を求めない、辛抱強いコーチだなぁと思うことがありますよ。クライアントの自分にとって、一番いい成長したときのジャンプする大きさを観てるというか。 ジャンプするときに、一度かがまないといけないじゃないですか。そのかがんでいるところもちゃんと見てくれているなと。
深くかがむことが出来るというのも、能力だと思うんです。潜伏期間というか、根を張る期間というのは長ければ長いほど土台がしっかりするので、あとは放っておいても上に伸びていきますから。
コーチングを受ける側からいうと、かがむのはけっこう怖いですよ(笑)。
そうですよね。だから、多くの場合、早く上に伸びたがるのだけど、やはり根が張ってないとポキっと折れてしまいます。そうなると、いちからやり直しになることもあって、それだとクライアントはもっと焦るし、その焦りにコーチも巻き込まれてしまうんですよね。
変換と変容は違っていて、変換というのは、同じレベルでやっていることが変わるだけ。変容というのは、違うレベルにいくこと。 アッキーは本当にじっくりやってくれる。変容という言葉が一番ぴったりとくるコーチかな。
自分のコーチングの自由度も高まりました
では、僕からコーチングを受けて、たくちゃん自身が「変わったなぁ」と思うところはどこですか?
コーチとしてということで言えば、自由度が高まったというところです。 最近、実は自分のコーチングを、「コーチング」という言葉ではピンと来なくなったかな。コーチングの枠に入らない・・・それよりも「僕のセッション」という感じでやってます。
その言葉、たくちゃんにはしっくりきますね。
僕の持っているものは、何でも使ってます。だから、コーチングでも何でもよくて、あなた(クライアント)のための時間だし、あなたのために出来ることをしますよ、って感じでやってます。
たくちゃんは元々、僕よりもはるかに色々なことを学んでいるし、大きなリソースも持っている。それをコーチングの中で使わないともったいないなと、昔から思ってました。
コーチング始める前から色々と学んでいたので、裏ワザはたくさん持っています(笑)。 アッキーから、「たくちゃんならでは」とか「たくちゃんしか経験していない」という言葉をたくさん頂きましたね。
いや、まだまだありますよ。まだ何分の1くらいしか聞いてない気がするなぁ。
まだまだ活かせてない部分もあるかもしれないけど、一人で考えてても、どう使っていいかなかなかわからない。でも、アッキーの言葉でこれって何かに使えそうだ!という感覚になるのが多かったね。 イメージさせてくれる。イメージするだけで、出来そうと思う。何かに活かせそう。アッキーはイメージさせてくれるのが美味いよね。
僕の場合、たくちゃんのように、どんどん自分の世界を話してくれるクライアントがいいんですね。
逆に「どんどん質問してください!」と言われると、質問ってピタッと止まってしまう。
アッキーは直感的な会話もするから、直感力がある人にはピッタリかな。あと、自分独特の世界を持っている人も、アッキーってぴったりくるかも。
常に両極を観ることも、コーチとして大事にしています
たくちゃん自身がコーチとしてセッションしている時に、大切にしていることは何ですか?
「いま、ここ、わたし」の絶対ブレない意識状態でいることです。 何もしなくても、何が起こっても大丈夫というところに僕がいられたら、相手は自分で変化します。
その意識状態でいることは大事ですよね。
「クライアントと何かを創る」そう謳っているコーチが多いかもしれませんが、僕はどちらかというと「破壊する」とか「迷いを断つ」「現実と直面する」とか、そちらを大事にしています。 あと常に両極を観ることも、コーチとして大事にしています。
両極とは?
例えば、クライアントが上を観てたら、下も観る。内といったら、外も観ます。タオイズムなどで「陰と陽」と言ったりしますが、両面を観ることでバランスがとれる。 その上で、僕自身はそのストーリーの外側にに立つというかな。
ストーリーの外側にクライアントが立ったときに、クライアントに何が起こるのでしょうか?
そうねぇ。意識がクリアになってきて、観えてなかった現実がよく観えてきます。
意識がクリアになると、クライアントさんはどうなるのですか?
小さいところを見始めるというのがありますね。
小さいところ?
幻想に入ってるときって、でっかいところに目がいくじゃないですか。ご大層な理由とかね。 目が覚めて意識がクリアになったときって、現実味があって、観えてなかった出来事が見えてくる。 例えばクライアントさんが自分は何かを出来ないって思い込んでたけど、ストーリーの外側に立つと、それが既に出来てた現実も見え始めます。
何かか幻想に囚われたときは観えなくなってたことが、実際にあったことが観えるようになるということですか?
目が覚めて、小さいことを大切にすると、現実を大切に出来るようになります。
それは、地に足をつくということになるし、丁寧に生きるということにもなりますね。
多幸感も増すし、それこそが人という生き物が本質的に求めていることなんでしょうね。
僕のコーチングって、何だろうというと、「幸せを見つけるセンスを磨く」と言い換えてもいいかもしれません。 幸せってゴロゴロ目の前にあるじゃないですか。観えなくなっていることを切り取れるセンスを磨くことも、僕のコーチングでは大切にしています。
インタビューを終えて
普通に会話しているだけなのに、強固な思い込みや囚われから自然と解放されていく。それがたくちゃんのコーチングセッションの強みです。
クライアントさんがどんな思い込みや囚われを持っているかに気づき、「それって、本当?」とサラッと言ってくれるので、クライアントさんも思い込みや囚われをいつの間にか手放してしまうそうです。
人と積極的に関わって、持っている知識や経験を惜しみなく提供しているので、出会った人がみんなたくちゃんのファンに自然になってしまいます。(僕もその一人です)
そんなたくちゃんのセッションを、たくさんの方に体験して欲しいですね。