人生の終わりに、後悔するのは

もっとこうしておけば良かった・・・・

病床でお世話する看護師が聴いた、死を目前に迫った人たちが後悔したこと

そんな内容の記事を、ネットなどで見かけます。

では、余命わずかな方々はどんなことを後悔しているのでしょうか?

まず、仕事に対する後悔を口にする人は殆どいない

むしろ、家族との時間をもっと大切にすれば良かった・・・と。

家族に対する後悔がもっとも多いと、それらの記事は示唆します。

言わんとしてることは明確ですね。

死ぬ間際に後悔しないように・・・仕事ばかりに明け暮れず、家族のことも大切に -と。

 

つい仕事を優先してしまうビジネスパーソン向けのメッセージに、私も共感します。

しかし、ある疑問が浮かぶのです。

確かにビジネスパーソンは、仕事に偏重しがちですが。

家庭を第一にさえすれば、人生に後悔は無いのでしょうか・・・。

「家庭は幸せだったけど・・・他にも自分を活かせる道はあったはず。」

余命わずかで、そんな心残りを口にした女性の話を聴いたことがあるからです。

人によっては、大好きな趣味の時間を削ったことを悔やむかもしれませんし。

自分の意思にも関わらず、子孫を残さなかったことを最期に悔やんだ話も、実際に耳にしました。

 

死ぬ間際、少しでも自分の人生を振り返る猶予を与えられたとしたら・・・

どんな総決算を、心に描くのでしょうか。

自分が選んできた道には、まったく後悔が無いとしてもです。

もう何も選べないからこそ、選ばなかった道がよけいに輝かしくみえるのかもしれません。

 

仕事でも 家庭でも 趣味でも 何でも・・・

身体はひとつしかない人間が時間をフル活用しても、すべてを完璧に生きるのは難しいのかもしれません。

その時々で、心から大事にすることに生きるしかないのでしょう。

雲ひとつない空のような、最期を目指すのではなく

晴れ間を流れゆく雲もながめながら、最期を愛おしめるように。