「今」のために これまでの人生がある

映画を観るのが好きです。

私たちが体感する時間の流れは、過去→現在→未来へと直線で進んでいきますが。

映画のストーリーに乗って、時系列を自由に行き来できますよね。

始まりから終わりに向けて、1枚の巻物のよう流れていくのが映画ですが。

実際は1つ1つの細かいカット割りをつなぎ合わせて、巻物風に観せています。

そして、俳優たちが心血を注いだ1カットが、映画全体の質を左右します。

 

過去・現在・未来 - 太古の昔から綿々と続く帯のような歴史の流れ

その先端に、私たちが生きる「今」があります。

誰かと語らうとき

何かの作業に取り掛かるとき

街角をあるくとき

子供と遊ぶとき

日々のなかで、色とりどりの「今」が巡りめぐってきます。

人生は数十年もつづくと、その一つ一つは決まった形のレゴブロックのように思えてきます。

あぁコレねと惰性に扱ったり、つい無駄遣いしちゃうのですが。

しかし、その時に何をしていようが 何をしていまいが。

流れくる「今」は一期一会で、未来永劫 そこにしかない「今」です。

しかも巡りくる「今」は、一人一人の人生最大の経験値の更新とともにあります。

 

映画俳優が与えられた役柄を理解し、1カットに自分の全てを投じるように

その瞬間瞬間における自分の役割を実感し、より自覚的に生きるとどうでしょうか。

ほんの少しの「今」の違い、紙切れの積み重ねが、長い目でみて人生に違いをもたらすのではないでしょうか。

 

All for One , One for All

ラクビーでよく使われる言葉ですね。

私なりに意訳してみました。

これまでの人生は 「今」のために

「今」は これからの人生のために

これまでの経験や歴史は、一期一会の「今」を生ききるために培われ

「今」を生ききることが、これからの人生や歴史を形付けていくのでしょう。