慢性「着る服がない」症候群

おしゃれが大好きなヒトからは考えられないこと、今から言います。

ハイ、苦手です。キライ!と言っても差し支えありません。

洋服を買いに行くことが、です。

ショップに入った途端、店員さんにアレコレ付きまとわれる・・・

そのお出迎えは、いくつになっても慣れないままです。

つい「ユニクロ」「無印良品」といった、うすあじ接客のところに向かうのですが。

「おぉ、買って帰ろうか、今日こそは!」

そう意気込む私の前に立ちはだかります。

ドカーーンと白くて大きな壁。

なにかのついでにフラリと寄り、手にとってすぐレジに直行できるとベストなのですが。

シャツやコートといった上着ならともかく、スカートやズボンといったボトムスはそうはいきません。

かならず関所を、通らなければならないのです。

白く無機質にかがやく、あぁ試着室。

靴を脱いで、着てきたボトムスを脱ぎ、場合によってはタイツまで・・・

ワンピースを買う日には、上から下までオール着替え。

一連のプロセスを思い浮かべ、すでに試着室に入る前から疲れています。

服が好きなヒトにとっては、魅惑の変身ルームでしょう。私には敷居が高すぎるのです。

私がボトムスを買おう!と決意したならば。

ついでではなく、ソレだけを買う目的で出かけねばなりません。

いざ、行かん! 戦地に向かう戦士さながら

ショップに向かい、試着室の壁を乗り越え・・・うまく行けば戦利品を持ってかえれます。

頑張って試着してみても、うまくいくとは限りません。

既製品では、どうも微妙にサイズが合いづらいんです。ウエストはピッタリでも、お腹周りが合わないとか。

これこそ!と選んだのを棚に戻すときのトホホ感が、試着室の壁をさらに分厚くするのかもしれません。

慢性化した「着る服がない」症候群、ますますこじらせるばかりです。