【中学受験】最初は自宅学習を目指したが
前回お伝えしたとおり、親として、子供の中学受験に挑むことを決めましたが。
「合格するぞー!」「おー!」
かなり昔ですが、TVで進学塾の正月特訓の風景を見たことがあります。
元旦というのに、ねじりハチ巻を巻いた小学生たちが一心不乱に鉛筆を動かす姿に圧倒されました。中学受験を決めたものの、そこまでカリカリさせたくないなぁというのが、当初の思いでした。
できれば、自宅で受験勉強を頑張りたい、塾に行くとしても、6年生くらいからかなぁ・・などと、ボンヤリ目論んでいたくらいです。
とはいえ、何をどれくらいやればいいのか、皆目検討がつきません。
とりあえず、受験向けの通信教材を申し込みました。
それと、ネットで評判の良い市販の教材もいくつか用意したのです。
私自身、高校も大学も塾に通った経験がなく、通信教材や市販の教材で乗り切りました。
自分でその日のノルマを決めて、コツコツ解いていたのです。
娘は、自分の意思でわざわざの受験を決めたのですから、教材さえあれば、自分でコツコツとやるもんだと思いこんでましたが・・・
現実はそう甘くありません。
わざと目につく場所に置いたにも関わらず、教材を開きもしない日が続いたのでした。
「あんた、受験するんやろ? 今日こそは、2ページでもいいからやりなさい!」
「分かった。ちょっと休憩してからやるわ(ダルそうに)。」
しばらくして様子を見ても、ゴロゴロから微動だにしません。
「今日はやる気が出ない。」
「学校の宿題が終わったらやるわ。」
返ってくるのは言い訳ばかり。真新しい教材にホコリがちらほらと積もります。
挙句の果てには、こう言い放ちました。
「6年になったら、やると思うよ」(← どこか他人事)
あーだこーだと机に向かわない我が娘に対し、堪忍袋の緒が切れました!
「もう口だけだったら、中学受験は辞めなさい!」
「いや、受験はやるから。」
なんど意思を確認しても、その一点張りです。
多くの家庭が、中学受験塾に通わせる理由が分かりました。
それは決して、「受験に必要なこと、難しいことを学ばせる」だけではありません。
そもそも自宅で、かつ一人で学習を進めていける小学生なんて、ほんの一握りです。
(しかも私の周りでは、限りなく聞いたことがありません。)
親は経験上、受験とは何たるかは分かっています。
そもそも、子供自身はソコがよく分かっていません。
さらに周りのムードが、全く受験とは程遠いものでした。
首都圏では中学受験が盛んで、多い地域でクラスの8割が挑むと聞いています。
私が住む関西は全く勝手が違います。娘が通う小学校で中学受験をするのは、少数派でした。
大半の子は「受験、なにそれ美味しいの?」と言わんばかりに、ゲームやらアニメやらに楽しんでます。
そんな環境のなか、中学受験といっても、どこか別世界のハナシのようで実感が持てなかったのでしょう。
親はヤイヤイと言ってくるものの、なぜ5年生の今から勉強せなあかんのか、さっぱり分からないようです。
娘が目指す学校は、それなりに勉強しないと合格しない学校でした。
目指すと決めたなら、4年生くらいから塾通いを始めてるでしょう。
こんなフワフワしたままでは、合格に手が届く訳はないのは目に見えてました。
娘自身も塾に通うことは最初はイヤがっていたものの、「こんなのでいいのかな・・・」と、どこかで感じはじめていたようです。話し合った結果、予定をかなり繰り上げて、5年生の途中から塾のお世話になることになりました。
進学塾というのは、受験に必要な知識を教えるという役割の他に、切磋琢磨する仲間の存在や、受験の空気に触れさせる「場」としての役割も大きいのです。
進学塾に通いはじめてから、娘の生活は激変しました。
まさか、ここまで勉強に追われるとは思ってもみませんでしたが・・・。
続きは、後日お伝えします。