中学受験で得たもの

受験当時からずーっと愛読しているマンガ「二月の勝者」のドラマ版が、ついに放映開始されました。

受験から2年近く経ちましたが、ドラマを観ていると、あの頃の心模様が蘇ります。
中学受験については、忘れないうちにと、このブログでコツコツ書いてきましたが。
このテーマの総括として、中学受験の得たものについて書いてみたいと思います。

改めて、得たものは何か?と言われると・・・
やはり、中学受験を通して、目標をもって取り組むことの尊さを体験したことでしょうか。

ひたすら勉強に勤しむ日々。目先の楽しみ(ゲームなど)で今を消費するのではなく、実現したい未来に向けて、今を投資し続けることになります。

志望校に合格しなかった子どもも、机に向かい続けた体験自体は色褪せることはありません。
さらに、学んだことは「学力」という財産で残り続けます。
悔し涙を流し、中には公立中に進学するお子さんもいますが、大抵はリベンジで良い結果を残しています。

目標に目指す課程のなかで、娘もさまざまな体験をしてきました。

模試の結果で報われたときの喜び、反対に悪かったときに、心が折れそうになること。
一生懸命頑張ったということと、数字(偏差値)といつも比例する訳ではないこと。
嫌な分野の勉強も、いつまでも逃げてられない。立ち向かった日のこと などなど

娘は勉強だけではなく、生きる上でのたくさんの学びをしたと思います。
それは、漫然と学校の授業を受けているだけでは、学べない何かです。
もちろん目標を掲げるという意味では、スポーツ分野や芸術で体験するお子さんも多いでしょうが。

親としてもサポートは大変でしたが。
やるなら、親子ともども全力でやらないと意味はないと、腹をくくってました。

受験を通して、親子関係も変わりました。
家族一体となり、初めて「チーム」として活動したのです。

皆で役割分担をして、一つの目標に突き進んだ日々は、家族の歴史に刻み込まれました。

高校・大学受験は、子供が主導になります。
よく言われることですが、中学受験は親子一体となって進む、最後のプロジェクトです。

マンガ「二月の勝者」を読んでいただくと分かりますが、決してよいことばかりではありません。
特に親は熱くなりがちで、言わなくてもいい一言を発してしまうのです。

そして反省し、わたし自身も自分の弱点やエゴに向き合いながら、軌道修正していきました。

目標は人を成長させる
そんな言葉を聞いたことがあります。

人生のどの時期であっても、目標に向かってたゆまず歩くことは、人生の足腰を鍛えることになるでしょう。