誰一人、できないと思ったことはない!

2021年10月より「二月の勝者」という中学受験をテーマにしたドラマが放映されました。
私は原作マンガのファン(全巻持ってます)なので、オンタイムでばっちり視聴しています。
主役の黒木先生を演じる柳楽優弥さん、マンガから出てきたん?というほど憑依っぷりです!

「私は誰一人、できない子だと思ったことはありません。」

女性講師に「できない子の気持ちがわからないのですか?」と詰め寄られた黒木先生が、あとになって言い放ったセリフです。

ドラマの中では、ずっと底辺をさまよっていた男の子が出てきます。
授業中もやる気が見えず、親も「いっそ中学受験から撤退しよう」と諦めかけていたところでしたが・・・。

空欄やバツが目立つ答案。
「ココが出来てない」「アレも分かってない」
出来ない箇所にスポットを当てているうちに、視点が変わってしまうんですよね。

「(この科目の)ココが出来ない」から「(この子は)勉強ができない」と。

それに対して黒木先生の対応は違っていました。
低い点数のテストの中で「できている分野」を提示したのです。

力づよく保護者にも伝えました。
「けっして、できないお子さんではありません!」

周りが「できない(人)」と見なしてしまうと、その人の能力は萎縮してしまいます。
もちろん「できない点」に目をつぶるのは違いますが、同じだけ「できる点」も見出すことが大事なのかと思いました。他者に対しても、そして自分に対しても・・・。

中学受験をテーマにしたドラマではありますが、子供の接し方や、人としての成長について、色々と考えさせられる内容です。
「中学受験!? うちは関係ない」とみなさず、多くの方に観てもらえたらいいなぁと願っています。