【中学受験】生ぬるい生活が一変し・・
前回の続きですが、中学受験に向けて、塾に通うことを検討しはじめました。
近所には、多数の学習塾があります。
幼少の子たちも通う公文式、補習(学校の授業内容のフォロー)のための学習塾、そして受験合格を目指した進学塾など。
ただ、通える範囲の進学塾の多くは、高校受験のコースがメインでした。中学受験まで扱っている塾となると、数えるほどしかありません。
その中から、一番通いやすい塾を選び、受験算数の体験授業を受けることにしました。
ずっと進研ゼミ一筋だった娘、学校以外で集団で学ぶのも初めてです。
3時間にも及ぶ授業を終えた娘は、凍りついた表情で出てきました。
「先生が何を言ってるのかも分からなかった・・・。」
「まったく、歯が立たなかった・・・。」
初めての受験算数の洗礼はすさまじく、小学校で習う算数とは、全く次元が違っていたようです。
さらにショックだったのは・・・同じ授業を受けていた生徒たちは、ちゃんと解けていたことでした。
もちろん、それまで通っていたからですが、それでも「あの難しい問題が解ける子がいる!」事実は、痛烈だったようです。
現地点で、中学受験の勉強を続けている子たちと、自分との差。
どう解けばいいのか、検討もつかない算数の問題。
想像をはるかに超える難しさに意欲がそがれ、もう受験は辞めると言い出すのかな・・・と内心思っていたのですが。
負けず嫌いの血が騒いだのでしょうか、「塾に行かせてほしい」と自ら言い出したのです。
こうして、本格的に塾通いが始まりました。
5年生の半ば、受験勉強は何周も遅れてのスタートです。
通常授業だけでなく、テストやら補習やらで、週2~4回ほどは塾に通います。
塾がない日も、ドカンと出される塾の宿題に追われました。
さらに、入塾までに履修が終わった単元は、自分たちで学習するしかありません。
保護者である私も同様です。塾弁だ、送り迎えだ、スケジュール管理だ・・・で、仕事と家事のスキマ時間が、みるみるうちに、受験のサポートで埋め尽くされたのです。
これまでの生ぬるい日々が一転し、家族そろって超多忙なビジネスマン並みの生活と様変わりしたのでした。