お金で買うものは幸せ

「お金で幸せは買えない」

そんなセリフを一度か二度は耳にしたかと思いますが。

そこをあえて、私はこう言い放ってみましょう。

お金で買うものに、幸せ以外、あるものだろうか・・・と。

 

お皿をキレイにする食器用洗剤を補給するために

友人が勧めてくれた映画を観るために

資格を取得しようと セミナーを受講するために

厄介な相談ごとを解決すべく、専門家に依頼するために・・・

 

金額の大小問わず、私たちは毎日、財布からお金を取り出しています。

ときに、列をなして旅立とうとする諭吉さんたちを、引き止めたくなる衝動にかられますが(笑)

そもそもを考えてみると、です。

私たちは、何のためにお金を支払うのでしょうか?

上記のように、食器用洗剤を買うという何気ない買い物であっても、キャリアアップのために資格を取るためであっても、突き詰めると同じ場所に行きつきます。

買う前よりも、買った後の方が「よりよい」と実感できるから。

「快適」もしくは「安全」を得られるから。

それらは集約すると、「幸せ」に繋がるからではないでしょうか。

そういう意味では、どんな小さな買い物であっても、幸せな未来のための「先行投資」と言えるでしょう。

もちろん、幸せを感じさせるものばかりではありません。

お付き合いで欲しくないモノを買ったり、ローンの返済、もしくは弁償を支払うといったシビアな場面もありますから。

しかし、そうであったとしても、です。

何のためにと問いかけてみると、支払う前よりも、支払った後の方が「よりよい」状況が得られるからではないでしょうか。

困難や面倒を減らすための支払いだとしても、です。

未来を考えた上で、ベターな選択であることは間違いないですから。

 

はるか昔、自給自足がメインであった時代は、お金の代わりに、労力と時間を使いました。

食べ物ひとつとっても、種を植えて育て上げなければ、口に入ることはできませんし。

自分の着るものも、針でチクチク縫い上げなければ、袖を通せないのです。

今の日本ではお金を出すことで、食べるものも着るものも全てがショートカットで手に入ります。

即座に幸せと時間を買えることで、モノのありがたみが薄れるなど、失っているものも確かにあるでしょうし。

それでも、何かのためにお金を支払う行為は、全て幸せへとつながっているのです。

節約家の私こそ、そのことを忘れがちですが(笑)。

それでも、お金でなにを買っているのかを思い出し、感謝を添えて財布から取り出したいですね。