携帯・ネットの黎明期

新たな元号「令和」へと移り変わり、「平成」はどんどん遠ざかっていきます。
私にとっての「平成」は、20代から40代を過ごした時代でもありました。
そう、まさに人生の壮年期ですよね。

個人史を振り返っても、就職・退職・結婚・自営・出産など、コアなイベントが目白押しでしたが。
社会的にも、30年のあいだで大いに変化がありましたね。

中でも大きな変化は、やはり「携帯電話」「インターネット」の登場ではないでしょうか。
これらを初めて経験した頃を、思い出してみました。

携帯電話

私が初めて持ち始めたのは、確か1998年です。
すでに周りには持ち始めた人もチラホラいましたが、それでも半分以上は様子見だった頃でした。

今は無き関西セルラー(現au)のショップに出向き、生まれてはじめての携帯電話を手にしました。
当時の携帯は本当に通話するだけのもので、着メロもカメラどころか、ショートメールすらありません!!

そもそも友人と長電話することも無い私が、果たして必要なのかなぁ~と自問しましたが。
またたく間に周りもどんどん携帯を持ち出して、連絡は携帯で取り合うのが当たり前となりました。

今となっては携帯を持つ以前、友達とどうやって遊ぶ約束をしていたのか、思い出せずにいます。
(おそらく自宅の固定電話にかけて、ご家族に取り次いでもらっていたのでしょう)

20世紀の終わりには、1人1台は当たり前となりました。
当時は、国内の携帯電話メーカー(NECや日立など)の売上はすさまじく、笑いが止まらなかったようです。
しかし、わずか10年ほどで、アメリカから来た黒船にものの見事に駆逐されようとは・・・

インターネット

会社務めの頃から、パソコンは使い慣れていました。
自腹でマイパソコンを買ったのは、なんと!Windows95の発売前! MS-DOSの時代です。

同世代の女子の中ではパソコンに強かったものの、さすがにMS-DOSは自分で設定できず、職場の同僚にお願いした記憶があります。なぜ買ったのか?は、今となっては謎ですが(笑)
買ったものの使いこなせず、部屋の置き物となりました。

次第にインターネットなるものを耳にする機会が増えました。自宅のDOS機では対応できず、職場の先輩のモーレツなプッシュで、今度はマックを買いました。
ときは確か1998年。その先輩に購入からセットアップまでサポートしてもらい、いよいよインターネットを初めて繋いでみたのです。

当時は通信速度がカメのように遅く、ホームページが表示されるのに2分以上はかかりました。
その内容も個人的なのが多く、「私の家族紹介!」という、家族の写真や自己紹介がドーンと載っているページも多数あったのです。

生き馬の目を抜く現在のネット界隈からすると、まさに石器時代の出来事のよう。

  • ページを開くとメロディが鳴り出すわ
  • チカチカと電光掲示板が流れるわ
  • 背景がパステルカラーのも多かった
  • 個人情報もゆるい時代だったので、家族紹介!といって実名が出てくる出てくる

今で言うブログに書く内容を、ホームページとして公開している人が多数でした。
知りたい情報はネットに繋げば分かる、そんな状態になるまでにまだ数年かかりました。
グーグルは(日本では)まだ姿かたちもなく、そもそも当時は、検索エンジンを有料ソフトウェアで購入した記憶があります!!

あの時代のインターネットから、瞬時に時代の変革を読み取ったホリエモンは、やはりキレ者なのでしょうね。

さらにスマートフォンの登場が、ネット通信を電気やガスと同じくらい、生活に無くてはならないものまで押し上げました。そういう意味では、平成全体が「ネット通信」元年だったかもしれません。

「令和」の時代は、「AI」がさらに世界を変えていくのでしょうか。
もしくは、未だ現れていない何かが、世界を丸ごとひっくり返していくのでしょうか。