夢を追いかけたあとの祭りは
例えば、です。
- 主婦が一念発起して、起業しようとしたとき
- かつての夢を諦められず、勤めた会社を辞めて、再挑戦したとき
安定した場所から未知の場所へと踏み出そうとするとき、誰かが自分がこの言葉を投げかけます。
「現実は甘くない」
夢を追いかけてうまくいく人なんて、ほんの一握り。
後悔しても、あとの祭り。
今いる場所でかがやくことが大事
ネットや書籍で、そういましめる言説に出会います。
確かに、安定した何かを手放してから歩む道は、不安定で何の保証もありません。
のちのち後悔するのでは・・・その不安もぬぐえないでしょうが。
たとえそうでも、旅に出たことを後悔している元バックパッカーってすごく少ないんじゃないかな。
人間は、自分が何か乾坤一擲の決断を下して、その結果、それが裏目に出ても、そんな自分を肯定できる生き物なんだ、と僕は思う。
これはこれで悪くない、まあいいかって。
でないと、人は生きていけません。そう思いませんか。
この記事では、新卒で入った会社を辞めて、長期間、放浪の旅を続けた末に起業した元バックパッカーの方が、旅で出会った人たちのことを語っています。
「本当に、自分を探し続けた人(バックパッカー)の末路は悲惨なのだろうか。」
というのが、この記事から出た問いであるならば。
上記の引用は、それに対する元バックパッカー社長の答えでしょう。
長期にわたったバックパッカー生活に終わりを告げたが、いざ社会復帰をしようにも難しい
そんな人は結構いるのかもしれません。
バックパッカーではないですが、私の周りにもコーチングやその他の仕事で、会社員から独立する人が多いです。
独立してから、すぐに軌道に乗る人ばかりではありません。
それでも、「独立なんかしなきゃよかった」と嘆く声は、私はほとんど聞いたことはないのです。
現実は甘くないし、今後の不安はあったとしても・・・。
過去に自分が選びとったこと、それ自体は後悔していないのではないでしょうか。
これはこれで悪くない、まあいいか。
すごく肯定もしないけど、否定はしない。
これが当事者の紛れもない実感なんだろうなぁと、私は思います。