幸せとは落差である
幸せとは、何か?
私は「落差だなぁ」と感じることが多々あります。
例えば、私は「冬」という季節が苦痛です。
冷え性のせいもあり、寒さにはめっぽう弱いのです。
木枯らし吹き荒れる中で自転車を漕いでいると、考える気力をも奪われていきます。
そののち、屋内に入り暖気に触れた瞬間に、身体の芯から”ホッ”と安堵感が広がっていくのですね。
あぁ良かった・・・心からそう思えるこの感覚は、幸せだなぁと感じる温もりと同じなのです。
冬は、寒さを感じる時間が長い分、温かさに救われる機会が格段に増えます。
これが、1日中ずーっとポカポカな春では、どうでしょうか。
冬ほどコマメに、温もりにホッとする機会は訪れません。
もっとも、春の訪れは喜ばしく思えますが、これもひとえに長い冬に耐えてきたからでしょう。
大病を患った人が、どんな小さなことにでも感謝できるようになったという話しを聞きますが。
喜びを胸いっぱいに感じられるのも
楽しみに心躍ることができるのも
そこには苦しみや哀しみが在るおかげかもしれません。
「人生は苦しみ」という仏陀の言葉があります。
初めてその言葉を聞いたときは、ゲンナリしたのですが・・・。
しかし、苦しみというものがなければ、喜びや愉しみも存在しえない、今はそう感じています。