ブログに励まされ、ときに叱られる
ブログを書き始めて、かれこれ10年以上が過ぎました。
最初は身辺雑記から始めて、徐々に心のこと - 自分が感じたことや考察へと軸足が変わったのです。
その間、コンスタントに書き続けた訳ではありません。
過去には半年以上放置し、そのままフェードアウトの危機が迫ることもありましたが・・・。
ここ数年は、ほぼ週に一度のペースを心がけています。
ブログを通して、その時々の思いや願いを言葉にし、ネットというだだっ広い世界に放ちます。
しかし、言いっぱなしでは済みません。
実はこだまのよう、時間差でエコーが返ってくるからです。
例えば、です。
「人は自分の鏡、つくづく私は実感した」
その気づきを、ブログに綴ったとしましょう。
書いた直後は、心に留めながら人と接します。
一度気づきを得たことはもう揺るがないものと、錯覚すら感じるのですが。
舌に転がした飴が溶けゆくよう、あの時の気づきがだんだん薄らいできます。
そんな頃合いに、現れるのです。
唸るほどに、イラッとさせてくれる人物が。
「もーーーっ、この人どうにかしてやりたいっ!」
押し寄せるマグマのなか、相手を責めるモードに足を踏み入れると。
後ろからペシッと叩かれます。
「人は自分の鏡じゃないのッ」
そう、かつて自分が書いた言葉に、です。
突然ブログに綴られた文字が さっそうと眼前に現れ
エコーのよう こだまのよう 問いかけるのです・・・困ったことに(笑)。
かつて自分が放った言葉のブーメラン。
いつ返ってくるかは分かりません。
ほんの数日後、まだかすかな記憶が残るうちが多いのですが。
数年後に飛んでくるブーメランも、ごくたまにありますから。
ブログは読んで下さる方に向けてのメッセージであるとともに
未来の自分へのメッセージではないでしょうか。
特に私は、こころのことを書くからかもしれません。
「あの時、こう書いたよね・・・。」
自分がしたためた言葉が、見失いがちな原点を思い出させてくれたり。
時にはエールを届けますし、道にそれると軌道修正を呼びかけます。
はるか遠くにある星が何万光年を経て、地球へと光が届くように
過去の自分が刻んだ言葉も時空を超えて
いつかの自分 いつかの誰かに向けて、発してくれるのです。
お天道さまがみてるよ。
誰もみていないところで誤魔化そうとする私に、母は釘を差しました。
ブログは私にとってメンターであり、お天道さまかもしれません。