【エッセイ17】人を羨ましく思うときは

活躍しているなと思う人を見て「あの人、いいな~」と羨ましく思うときは、自分の生きる道にまだ気づいていないというサインでした。

そのことが分かったとき、随分、気持ちがラクになりました。

 

かつては、妬みやひがみ、そねみ、やっかみといった気持ちは良くないことだと思って、その気持ちが出てきてもすぐにフタをして見ないようにしていました。

でもあるとき、「なんでこんなに嫉妬するんだろう?」「嫉妬の奥にどんな感情があるんだろう?」と問うたとき、羨ましいという気持ちの奥に、自分は本当はどう生きたいのかを知るヒントが隠されていたことに気づいたのです。

 

羨ましいという気持ちの奥には「あんなふうになれたらいいな~ でも、私には到底無理だ」という諦めがあったのです。

しかし、その「私には到底無理だ」という諦めの気持ちが消えたときに、残るのは「あんなふうになれたらいいな~」という純粋な願いだけ。

その純粋な願いが、自分の生きる道を教えてくれるサインだったのです。

 

妬みや嫉妬は良くない感情と言われることが多いですが、よくよく見ると、その中に宝物が見つかるかもしれませんね。