【エッセイ18】目標を立てるのを躊躇するとき
目標を立てることが全く苦でなく、むしろ大好きだったのに、あるときから急に目標を立てるのが嫌いになったことがあります。
目標を立てると、自分が決めたにもかかわらず、追い詰められたような気持ちになって苦しくなり、その苦しさが嫌で、目標を立てることを避けるようになりました。
しかし、頭の何処かに「目標を立てなければならない」という信念があるので、目標を立てるのを避け続けていると、その信念が出てきて、「目標を立てなければならないのに、お前は立てていない」と強迫観念や焦りが生じて苦しくなるのです。
で、強迫観念や焦りから逃げるためにに目標を立てようとすると、また追い詰められた気持ちが出てきて、これまた苦しくなる。
この、目標を立てることと立てないこととの間で行ったり来たりしながら、結局はずっと苦しかったのです。
けれども、あるとき、この行ったり来たりのメカニズムに気づいたことで、フッとラクになりました。
目標を立てることは、そこに意識を集中させるための効果的なツールであって、しなければならない義務ではないんですね。
少しですが、目標を立てることと立てないことから自由になりました。