【エッセイ40】動けないときは理由がある
やったほうがいいとずっと思いながら、なかなか動けない。
そんなことはありませんか?
私にとっては「走ること」がそれでした。
運動したほうが良いと思いながら、シューズも買ってあるけど、なかなかその気にならない。むしろ、走りたくない。
そんな状態が長年続いていました。
ところが最近、朝起きると真っ先にランニングするようになったのです。
東京に4日間ほど出張に行っていたのですが、そこでもシューズを持っていって毎朝走っていました。
自分でも一体、なぜ急に走るようになったんだろう?と不思議だったのですが、考えてみると一つ思い当たるところがありました。
私は腰痛持ちなのですが、ある整体院の先生から、毎日スクワットをすることをアドバイスされました。
そうすると、確かに腰の痛みがほとんどなくなったんですね。
それだけでなく、脚の筋肉が知らず知らずのうちについていたのです。
実は学生時代、陸上部で長距離選手だったのですが、何度も脚を痛めてしまい、それから走るのがちょっとしたトラウマになっていました。
しかし、シューズを買ったりしているということは、心の奥では走りたいという気持ちもあったのでしょう。
スクワットによって脚の筋肉がついてきたお陰で、身体が走っても大丈夫だよとゴーサインを出してくれたんですね。
何かをやろうと思っても、なかなか動けないときがあります。
そういうときは、ヤル気がないのではなくて、必要な準備が出来ていないから無意識がストップをかけているだけかもしれません。
「どんな準備ができたら自然と動き出すのだろう?」
こんな問いを自分に投げて見ると、ヒントや答えが見つかるかもしれませんね。