【エッセイ41】人間と馬車とコーチについて
とある本を読んでいると、そこに人間を理解するためのメタファーとして「馬車」の話がありました。
その本では、人間を4つのバラバラな部分からなる存在と捉えていました。
馬車を肉体、馬を感情・欲求、御者を知性、主人を意思。
この4つが調和したとき、つまり、主人の意思を御者が理解し、御者が馬を上手に操る技術を持ち、馬車と馬がちゃんとつながっているときに、主人は自らが望むところに行くことができる。
そんな話でした。
コーチの語源は馬車から来ているという話は有名ですが、コーチングが本来やろうとしていることは、肉体、感情、知性、そして意思の調和した状態を作り出そうということかもしれない。
「馬車」のメタファーと「コーチ」の語源から、そんなことをふと思ったのでした。