【エッセイ77】それを作れば、彼が来る(2)
(前回はこちらから)
前回の最後に、
ケビン・コスナー主演の野球映画、
「フィールド・オブ・ドリームス」
の中で出てくる有名なセリフ
“If you built it, he will come.”
が、クライアントの集客や獲得と
どうつながってくるのでしょうか?
という問いを投げかけました。
とても感動的な野球映画と、
クライアントの集客や獲得。
一見、何のつながりもないように見えるかもしれません。
私自身も、この2つがつながったのは、実は最近のことです。
以前に、
「クライアントが向こうからやってくるコーチは、一体、何をしているのか?」
という疑問が湧き、
その答えを探していたことがあります。
そのとき分かったことは、コーチに
「信頼」と「準備」
があったということでした。
「信頼」とは「私のことを必要としてくれるクライアントさんがいる」ことへの信頼。
「準備」とは「いつでもコーチングを提供できるようにする」ための準備。
この「信頼」と「準備」はつながっています。
クライアントがやって来ることを「信頼」しているなら、そのための「準備」をするでしょう。
しかし、クライアントがやって来ることを「信頼」していないとしたら、
やって来るとは思っていないクライアントのために「準備」しようとは思わないでしょう。
でも、
「来るかどうかわからないのに準備するよりは、まずはクライアントを集客するほうが先じゃないの?」
と思う人もいるかもしれません。
そんな人には、こう言います。
「もしあなたがラーメンを食べたくてお店を探しているときに、開店準備が整っていないのにチラシを配ってとにかくお客さんを集めようとしている店と、食べに来たお客さんにすぐに美味しい熱々のラーメンを出せる準備をしている店があったとしたら、どちらを選びますか?」
お客さんの立場に立てば、答えは自ずと見えてくるでしょう。
では、コーチングにおける「準備」が整ったかどうかは、具体的にどうすればわかるでしょうか?
それは、あなたのところに、
「コーチングを受けたいんですが、どうしたらいいですか?」
と言う人がいきなり現れたとしても、
すぐにアポイントを取ったり、資料を送ったりといった対応ができるかということです。
この対応が取れるようになっていると、
「コーチングを受けたい」
という人がいつ現れても大丈夫という自信と安心が生まれます。
やってみると分かりますが、
準備をしているとクライアントがやって来ることへの信頼が増してきます。
その信頼が、クライアントを引き寄せる力となります。
“If you built it, he will come.”
「それを作れば、彼がやって来る」
映画「フィールド・オブ・ドリームス」の、このセリフは、
「クライアントを受け取る準備をすれば、クライアントがやって来る」
ということを教えてくれているのかもしれません。
追伸:
映画では、実際は「誰」がやってきたのか?
まだ見ていない方はぜひ一度ご覧ください。おススメです!