【エッセイ87】「お酒を飲んではいけない」ではなく、「飲まなくていい」と考えること

「やめたいのに、中々やめられない……」

あなたももしかしたら、「やめたいのに、中々やめられない」
そんな習慣があるかもしれません。

僕もあります。

ちょっと疲れたときに、ついついネットサーフィンをしてしまう癖があり、これを何とかして止めたいなと思っていました。

ですが、「見てはいけない」と思えば思うほど、そのときは我慢できても、後から反動が来て、結局見てしまうこともしばしば。

そして、そんな自分に自己嫌悪するというお決まりのパターン。

この繰り返しから中々抜けることができなかったのです。


そんなとき、ある雑誌に書かれていた

『「お酒を飲んではいけない」ではなく、「飲まなくていい」と考えること』

という一文が印象に残りました。

僕はそこまでお酒は飲まないので、禁酒を習慣にしたことはありません。

ですが、「○○してはいけない」というよりは、「○○しなくていい」と自分に言ってあげるほうが、結果的に○○をしなくなるのかもしれない。

そう思って、自分にこう言ってみたのです。

「ネットサーフィンしなくていいんだよ」

そう自分に言うと、なんだか気持ちが軽くなり、反動が出てこなかったのです。

とはいえ、やはり習慣になっていることは、一度や二度ですぐに変わることはありません。

ふとした瞬間に、無意識にネットを見てしまっていることもありました。

そんなときでも、「ネットサーフィンしなくていいんだよ」と、また言ってあげると、スッと止めることができるようになることが増えました。


「おお、これは使えるかも!」

ちょっと味を占めたので(笑)

今度は「ブログを書かないといけない」と言うよりは、「ブログを書いてもいい」と言ってあげると、どうなるか試してみたのです。

すると、あら不思議。

少し気持ちが軽くなり、自然と、指がキーをタッチし始めたのです。


「○○しなくてもいい」「○○してもいい」

そんなふうに、自分で自分に許可を与えてあげると、気持ちがラクになり、結果的に行動も軽やかなものになるようです。

ちょっとした言葉遣いを変えるだけですが、思った以上に効果があった体験でした。