【導入セッション2】導入セッションで何をするのか?
クライアントはコーチングから最大の効果を引き出すために、導入セッションで何を行うといいのでしょうか?
教材『コーチのための「導入セッションレベルアップ講座」』では、大きく5つの要素に分けて説明しています。
- アイスブレイク(緊張緩和)
- インストラクション(教育)
- リレーションシップ(関係作り)
- テーマセッティング(目標設定)
- コンファメーション(確認)
この5つの要素を、順番に説明していきますね。
アイスブレイク
第一回目のコーチングセッションとなる導入セッションは、クライアントはそうですが、ベテランのコーチでも緊張します。
そんな硬い氷のような緊張している状態を解きほぐすためにするのが、アイスブレイクです。
リラックスしてもらうために、今感じている気持ちを伝え合うということをよくします。
「僕も緊張しているんですよ」
そうコーチの私から伝えると、クライアントも「えぇ、そうなんですか~」とホッとした声が返ってくることが多いですね。
インストラクション
ここですることは、コーチングの効果的な受け方やコーチングの底辺に流れている考え方、およびコーチングスキルと専門用語の説明です。いわば、コーチングの使用説明書の解説を、このインストラクション(教育)の段階で行います。
これは、はじめてパソコンを触るときと似ているかもしれません。
パソコンの機能をフル活用するためには、その使い方を教えてくれる人がいたら、独学よりも早くマスターできるのと同じです。
この段階は、言い換えると「コーチングをレクチャーすること」なので、コーチが沢山しゃべって全然かまいませんよ(笑)
リレーションシップ
ここですることは、クライアントの人となりを知ることです。
どこに住んでいるか、どんな仕事をしているかといったことは、予めクライアントプロフィール(個人情報)に記入してもらいます。
さらに、クライアントが何を大切にしているかという価値観や、どんな人生を送りたいのかという存在意義に関わることなど、本質に関わることを探っていきます。
クライアントも自分の本質について常に考えているわけではないので、この時間が自分を振り返る貴重な時間となるでしょう。
テーマセッティング
ここでは、クライアントの達成したい目標や実現したい願望など、コーチングで扱うテーマを決めます。
- クライアントがコーチングを受けることによって得たい成果は何なのか?
- なぜその成果を得たいのか?
ゴール(目標)を明らかにするだけでなく、気がかりや現状についてもお伺いします。
コンファメーション
最後は、確認です。
次回のコーチングセッションの日時や、セッションで使う資料の使い方、通常のコーチングセッションの進め方を話して終了です。
この導入セッションを受けてみての感想もお聞きします。
次回は、導入セッションが終わったあと、どんな状態になっていればいいのかについて、お話します。
コーチングセッションがうまくいくかどうかは、初めの導入セッション次第です。効果的な導入セッションのやり方を1冊にまとめました。
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