【導入セッション3】導入セッション終了後、どんな状態になればいいのか?
導入セッション終了後に、どんな状態になるのが望ましいのか・・・
これから始まるコーチングセッションのためにも、導入セッションの成功は外せません。
導入セッションがうまくいったかどうかの目安になるポイントは、以下の2つになります。
- クライアントが、コーチングを受けることに対するコミットメント(意欲、やる気)が高まっているかどうか
- 導入セッション始まった直後と終了後で、クライアントの気持ちにどんな変化があったのか
では、それぞれについて、説明していきましょう。
コーチングを受けることに対するコミットメントを高めるポイント
コミットメントを高めるためには、さらに2つのポイントがあります。
- どこに進むのかという目的・目標と現在位置の2つを明確にすること
- 不安や心配といった気持ちを減らすこと
まず、コーチングセッションの目的・目標・現在位置を明らかにするために、導入セッションでは、クライアントの人となりを聞いたり(リレーションシップ)、クライアントの達成したい目標や実現したい願望などを尋ねます(ゴールセッティング)。
このように、コーチングへの希望を高めていきますが、同じくらいに大事なのは、不安や心配を減らすことです。
そのため、コーチングそのものに対する説明と実際のコーチングの進め方を詳しく説明し(インストラクション)、クライアントからの疑問点には誠実にお答えしていきます。
最後は、次回のセッションの日時を決め、使うツールの確認をし(コンファメーション)、導入セッションを終了します。
※リレーションシップ、ゴールセッティング、インストラクション、コンファメーションについては、【導入セッション2】で詳しく説明しています。
導入セッション始まった直後と終了後、気持ちにどんな変化があったか
導入セッションに入る前、クライアントはもちろんのこと、コーチの側も緊張します。
初対面であれば、尚更ですね。
そこで、お互いの緊張を解くために、軽くアイスブレイクのための会話しますが、「今、どんな気持ちですか?」と、クライアントに尋ねます。
導入セッションの最後にも、導入セッションを受けての感想と、「今、どんな気持ちですか?」と再び尋ねます。
気持ちにどんな変化があったかを聞くことで、導入セッションが自分なりにうまくいったのかが分かるからです。
通常のコーチングセッションでは、コーチ側に「こうしたほうが良かったな」という課題が見つかっても、次回以降で挽回するチャンスは得られます。
しかし、導入セッションは、1人のクライアントに1回だけです。
ここで、きちんと説明しておかなかったせいで、コーチングに対する誤解が生じてしまう例も見受けられます。
だからこそ、導入セッションは、より入念に行うことが大事なのです。
(ちなみに私も2001年から、コーチングを提供してきましたが、いまだにこの導入セッションは緊張してしまいますね(笑))
次回はコーチングの流れ全体をどう説明していくかについて、お話します。
コーチングセッションがうまくいくかどうかは、初めの導入セッション次第です。効果的な導入セッションのやり方を1冊にまとめました。
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