【SOMA2】トップセールス型とは?
前回は、これまでに私がコーチングしてきたおよそ9割のクライアントさんが、この6つのオフラインマーケティングアプローチ(以降、SOMA)から申込くださったという話をしました。
6つのオフラインマーケティングアプローチ(以降、SOMA)という名の通り、アプローチを6つに分類しています。
1)トップセールス型
2)講師型
3)コミュニティ型
4)コラボレーション型
5)キーパーソン型
6)ギルド型
今回からこの6つのアプローチを順番に一つずつ説明していきます。
最初は「トップセールス型」です。
1)トップセールス型
相手に直接「コーチングを受けませんか?」とアプローチするやり方です。
なので、マーケティングというよりは、文字通り、セールスと言ったほうがいいでしょう。
セールスと聞くと、人によっては「売り込み」というイメージを持つかもしれません。
極端に言えば、「興味のない相手に、無理やり興味ないものや不要なものを売りつける」といったイメージでしょうか。
もちろん、このトップセールス型は、無理やり相手にコーチングを押し売りすることではありません。
「じゃあ、コーチングの良さを相手に伝えたらいいんですよね」
確かにそれも大切です。コーチングの良さや価値が分からないと受けてみたいとは思わないでしょう。
ですが、それ以上に大切なことは、「目の前の相手にとって」コーチングを受けることでどんな成果が得られるのか、どんな変化が起きる可能性があるのかを、相手の立場に立って伝えることです。
相手の立場に立って伝えるためには、相手のことを少しでも理解する必要があります。
「この人は、どんな目標を持っているのだろうか?」
「実現したいことは何だろうか?」
「どんな課題や悩みを抱えているのだろうか?」
「変えたいと思っていることは何だろうか?」
こういったことを知ることができればできるほど、コーチングの良さや価値もその人に合った形でピンポイントに伝えることができます。
つまり、この「トップセールス型」は、一方的にこちらが話すというよりも、むしろ相手の話をじっくり聞いてから話をすることになります。
相手に関心を持ち、相手の話を聞く。
これってまさしくコーチングですよね。
コーチング的な対話をし、コーチングの価値を体験してもらい、「コーチングを受けませんか」と伝える。
「トップセールス型」をシンプルに言うと、たったこれだけのことです。
この「トップセールス型」が得意なコーチを何名か知っていますが、彼らに共通するのは、コーチングを受ける受けないの選択権は100%相手にあるということを理解していました。
だから、相手は100%自分で自由に選べるという安心感があります。
同時に、「その世界に行くか行かないかはあなたの自由ですが、コーチングを受けたらあなたが思っている以上の世界があるんですよ」というスタンスで目の前の相手に関わっていたのです。
まさに、クライアントの可能性をクライアント以上に信頼するという姿勢です。
あなたがこれまで学んできた傾聴や質問といったコーチングスキル、そして、「クライアントの中に答えはある」「クライアントの可能性を信頼する」というコーチとしての在り方。
このスキルと在り方をそのまま表現すると、「トップセールス型」になるのです。
「トップセールス型」ができないから、ダメだということではありません。
ただ、もし、直接、声をかけるのが苦手だという方は、上記に書いたように「コーチングを受けませんか」と伝えることを売り込みだと捉えているかもしれません。
あるいは、「いや、結構です」と断られることがイヤで、傷つきたくないからという理由で声をかけていないかもしれません。
実際、「No」と言われることに慣れている人なんて、ほとんどいませんから、断られるのがイヤだという気持ちになるのももっともです。
そのカベを乗り越えるのには、少し勇気がいるかもしれません。
もし、そこを乗り越えることができたら、もっと自由に出会う人にあなたから声をかけていけるようになります。クライアント候補がどこにいるのか探して声がかかるのを待ち続けるよりも、精神衛生的にラクになるでしょう。
次回からは、コーチングを受けたいという気持ちの高い人とどう出会っていくかという話をしますが、この「トップセールス型」を磨けば磨くほど、他の5つのオフラインマーケティングアプローチの精度も上がります。
でも、その精度を上げるのは、セールストークではなく、あなたが磨いてきたコーチングスキルであり、コーチとしての在り方だということを忘れないでください。