【SOMA3】自主開催講師型アプローチとは?
このコラムでは、以下の6つのオフラインマーケティングアプローチ(SOMA)について解説します。
1)トップセールス型
2)講師型
3)コミュニティ型
4)コラボレーション型
5)キーパーソン型
6)ギルド型
第3回目は、2)講師型アプローチです。
講師型アプローチがクライアントと出会うために有効なのは、講師という立場でコーチングの話をすることで、受講生や参加者にコーチングについて理解を深めてもらうことができるからです。
人はよく知らないものを積極的に買おうとは思いません。
コーチングが日本に入ってきて20年以上経ちますが、コーチングという言葉は聞いたことがあるけれど、実際にどういうものかはよく知らないという方が、まだまだ大半だと思います。
それゆえ、講師としてコーチングの話をすることで、参加者はあなたのことをコーチングについて詳しい人という印象を持つことになり、相談してもらいやすくなるのです。
この講師型アプローチは大きく2つに分けることができます。
一つは、主催者兼講師というアプローチです。
つまり、自らが主催者として、参加者を集めたり、運営もしながら、講師もするというやり方です。自主開催とも言われます。
もう一つは、招かれて講師をするアプローチです。
他の方が主催者で、自分は講師としてそこに招かれて講演をしたり、セミナーをしたりするというやり方です。
今回はまず、一つ目の自主開催講師型アプローチについて詳しく見ていきます。
2-①:自主開催講師型アプローチ
自主開催講師型アプローチの良さは、一言で言うと、すべて自分でできる、自分で始められるということです。
学んだことを1時間程度のコンテンツにして、数人の知り合いに来てもらって、少額でセミナーを実施する。
このように、小さく始められることがメリットです。
よく、「自分がコーチングスクールで学んだような本格的な内容でないと、他の人にやってはいけないのではないか」とおっしゃる方がいます。
確かに、経験を積んだり、もっと色んな知識を知ってからのほうが充実した内容のセミナーができるでしょう。
しかしながら、良いセミナーをするためには、自分にはまだまだ経験も知識も足りないと思って、学ぶことばかり優先すると、大きなデメリットが生じてしまいます。
デメリットの一つ目は、クライアント候補との出会いが遅れるということです。
完璧なセミナーはどこにもありません。多少、荒削りであったとしても、開催することで新しいクライアント候補と出会う可能性が増えます。
デメリットの二つ目は、参加者にとっては、内容がどんどん難しくなってついていけなくなる可能性が高まってしまうということです。
プロのコーチを相手にするセミナーでない限り、あなたのほうが参加者よりもコーチングに関しては一日の長があります。
そして、習い始めた頃のほうが、受講する方々との距離が近いので、参加者の気持ちがよくわかり、彼らに寄り添ったセミナーをすることができます。
もちろん、駆け出しのころだけでなく、すでにコーチとして活動している人にとっても、この自主開催講師型アプローチは、新しいクライアント候補と出会うための機会としてとても有効です。
一対一のコーチングを受けるというのは、多くの人にとって敷居が高く感じるものです。
何よりもまず、コーチであるあなたがどういう人かわからないと、気軽にコーチングを頼むことは難しいでしょう。
講師としてセミナーや研修をすることで、あなたがどんな知識や経験を持っているかがわかるだけでなく、どんなことを大切にしているかといった人柄も知ることができます。
私たちコーチにできることは、コーチングを受けてみたいと興味を持っている人に対して、受けやすい環境を作ってあげることだけです。
知りたいことが分かればわかるほど、そして、あなたのことが分かればわかるほど、安心して相手はあなたにコーチングを頼みやすくなります。
その機会を作るのが自主開催講師型アプローチです。
次回は、講師型アプローチの二つ目、招待講師型アプローチについてお伝えします。