【エッセイ76】それを作れば、彼が来る(1)

“If you built it, he will come.”

これは、ケビン・コスナー主演の野球映画、

「フィールド・オブ・ドリームス」

の中で出てくる有名なセリフです。

 

この声に従って、主人公はトウモロコシ畑に野球場を作る。

本来なら栽培したトウモロコシを売って生計を立てているのに、
そのトウモロコシ畑をつぶして野球場にしたので、
周りからは頭がおかしくなったのかと思われる。

借金も増えて、農地や家を売らなくては、もう生活できない。

というところまで追い込まれる。

すると……

 

ネタばれになるので(もう観た人も多いと思いますが、一応)詳しくは書きませんが、

主人公にとって大切な「彼」がやって来るんですね。

 

とてもとても素敵なおとぎ話のような話なので、
観たことがない方には、ぜひ観ていただきたいのですが、
この話、コーチングを仕事にしていくことともつながると、ふと思ったんですね。

 

コーチングを仕事にしよう。プロコーチになろう。

そう思った人は、どうすればクライアントが増えるか、
どうすればクライアントになってもらえるか、
つまり、集客や獲得を考えるでしょう。

 

そのために、様々なノウハウやテクニックを学んで試そうとします。

私も、マーケティングやセールスのノウハウを学んで、
それを使って集客しようと考えたこともありました。

しかし、上手くいくときもあれば、同じようにやっても結果が出なかったり、
逆に、そういうノウハウやテクニックを使っていないのに、
クライアントさんが自然とやって来ることもあったりしました。

 

「集客のノウハウやテクニックでクライアントさんがやってくる訳ではないとしたら、
何がカギになるのだろうか?」

 

その疑問が湧いたときに、冒頭のセリフ

“If you built it, he will come.”

が浮かんできたのです。

 

では一体、このセリフが、クライアントの集客や獲得とどうつながってくるのでしょうか?

 

(次回に続く)