【Q&A.15】クライアントを絞り込んだほうがいいのでしょうか?
クライアントを絞り込んだほうがいいのでしょうか?
マーケティングの本には、お客様を絞り込みなさいと書かれているのもありますが、この人たちにクライアントになってほしいという対象がなかなか具体的になりません。コーチを始めるには、対象となる人を絞らないといけないでしょうか?
赤木の答え
結果として、クライアントになる人の傾向が定まってくることはありますが、最初から絞り込む必要はないと考えます。
その理由はいくつかあります。
まず一つ目は、コーチングで扱うテーマは、例えば、人間関係のように、どんな立場の人でも共通なことが多いということです。
もちろん、クライアントの立場によって、親子関係か、夫婦関係か、上司部下の関係かなど色々ありますが、人と人との関係で悩んでいるというのは、共通しています。
コーチングは、そういった普遍的なテーマを扱うことが多いので、敢えて、最初から対象を限定して、対象以外の人はコーチングしないと決める必要はないと思います。
そして、もう一つの理由は、色んな立場の人とセッションするほうが、色んな人の考え方やものの見方に触れることができるということです。
クライアントさんが、悩みや問題を抱えているときは、自分の立場から抜けられていないことが多々あります。コーチが色んな立場の人の考え方や見方に触れていると、クライアントさんが悩みや問題にはまり込んでしまったときに、違うものの見方や考え方を示唆しやすくなります。
もし、あなたが「この人たちをコーチングするんだ!」という強い気持ちが最初からあるなら、そうしてもいいでしょう(それでも、色んな立場の人をコーチングすることをオススメしますが)。
もし、そうでなければ、最初から絞り込もうと考えず、ご縁のある方々に貢献しようという気持ちでセッションをしていって下さい。
その結果、あなたのコーチングセッションがお役に立つのがどういうテーマを持っている方々なのかが、だんだん見えてくるでしょう。