【質疑応答トーク4】質問と疑問のちがい その2
質問と疑問 - 混同しがちですが、この2つはどう違うのでしょうか?
前回のその1では「質問」についてのレクチャーでした。
今回は「疑問」について、赤木がレイコさんにレクチャーします。
「質問」と「疑問」の違いですが。
分からないことを単純に聞きたくて、相手に尋ねるのが「質問」だとお話しましたね。
分からないことを単純に聞きたくて、相手に尋ねるのが「質問」だとお話しましたね。
赤木
レイコ
ええ
なので、質疑応答のうち「質問」には答えやすいはずですよ。相手も素直な気持ちで聞いてくることが多いですし。
赤木
レイコ
確かに、そうですね。
「疑問」は、漢字のなかに「疑い」という文字が入ってますよね。そう、講師に対する「疑い」が交じる問いになります。
赤木
レイコ
この人の言うこと、本当なの? みたいな。
そうそう。関西弁でいうと「ほんまかいな?」ですね。
赤木
レイコ
ほんま、ソレですね。
あっ、レイコさん、無理に関西弁を使ってみましたね(笑)。関西人は嘘くさい関西弁は冷ややかなので、要注意を!
赤木
レイコ
はは(笑)気をつけます。
で「疑問」には、こちらが言ったことに対して疑いをはさむ訳ですから、前提や論拠を求められることも多いです。
赤木
レイコ
前提や論拠?
例えば、私が「職場にコーチングを導入すると、以前よりコミュニケーションが活発になります」と言い切ったとしましょう。
赤木
レイコ
ふむふむ
そこで疑いが入ると、こんなカタチの質問になります。
今からいくつか、例を挙げていきますね。
今からいくつか、例を挙げていきますね。
赤木
レイコ
はい。
コミュニケーションが活発になったというのは、何をもってそう言うのですか?
赤木
講師はそう言いますが、私の職場ではコーチングを導入して、むしろ部下たちは上司と話しにくくなったのですが・・・!?
赤木
うちの会社はそもそもコーチングに興味はありません。そんな会社でどうやって、コーチングの良さを伝えたらいいのでしょうか?
赤木
レイコ
はぁ・・・そんな疑問を受けると、身構えてしまいますね。
そうなんです。疑問を投げかけられると、人は攻撃されていると思ってしまうのですね
赤木
レイコ
確かに
だから身構える・・・つまり、防御に入ってしまうのです。
赤木
レイコ
ふむふむ
講師に問うてる側としては、攻撃の意図はないかもしれません。
しかし、疑いが入る地点で、人は無意識的に守りに入ってしまうのですよ。
しかし、疑いが入る地点で、人は無意識的に守りに入ってしまうのですよ。
赤木
レイコ
こちらが正しいモードに入りますよね。
そう。疑問を投げる側も丁寧に問いかけたとしても、無意識的に声のトーンや語尾に”攻め”が現れます。
赤木
レイコ
あぁ・・・分かります(笑)
質疑応答が苦手という人は、だいたい「疑問」が苦手です。その苦手意識は、この辺りからくるのですよ。
赤木
レイコ
たしかに。
身構えてしまうと、リラックスしているときに比べて、応答の質は落ちます。
赤木
レイコ
そうなんです~。内心焦って答えてしまうので・・・。
だから、上手に応答できないのは、ある意味当たり前です。
まずは、そこを知っておいてください。
まずは、そこを知っておいてください。
赤木
レイコ
そうか・・・私だけではないのですね。
もちろん!
赤木
ただ多くの人は、疑問を受けたときに、どう応答すればいいのかが分かっていないのです。次回から、じっくりお話していきますね。
赤木
まとめ
質問と疑問の違いー 疑問は「疑いが入る」問いです。話の根拠を求めたり、間違いではないか? と疑うときなどに問います。質疑応答が苦手という人は、疑問に答えるのが苦手な場合が殆どでしょう。