赤木ストーリー1
Story 1株式会社ファインネットワールド代表の赤木が、プロコーチとして独立してから、現在に至るまでのストーリーです。
※会社員時代から、プロコーチ独立するまでの軌跡は、赤木ストーリー2でご覧いただけます。コーチって、どんな仕事ですか?
6年間のサラリーマン生活にピリオドを打ち、プロコーチとしての活動を始めたのは、2001年4月のことでした。
『コーチって、どんな仕事ですか?』
名刺を渡すたびに、こう聞かれました。
当時は今以上に、コーチやコーチングというものが知られてなかったのです。
一人でも多くの人にコーチングに興味を持ってもらうよう、積極的に人と関わってきました。
色々な交流会にも顔を出して名刺交換をし、その勉強会で、コーチングについてお話させて頂くこともありました。また、自らもコーチ同士や同じ志を持つ仲間たちとの勉強会を立ち上げたりもしてきたのです。
その頃は、「コーチングの伝道師」のような気持ちでした(笑)
地道な活動が実を結んできたのでしょうか、少しずつクライアントも増えはじめました。
そして、2003年には、事業収入が1千万円を突破したのです。
一人だけでコーチングを続ける限界 ~
メンターコーチングの始まり
自分が本当に提供したいことが見えると、不思議とクライアントさんも増え、2004年にはついにクライアントさんが30人を超えました。
あるときは、朝7時から夜の11時まで、1日に12人のクライアントさんを立て続けにコーチングしたこともありました。
けれども、それが限界でした。
「これ以上、クライアントさんをコーチングすることは無理だ・・・・」
それは、私に次のステージに移るときが来たことを知らせる合図だったのです。
「自分一人では、直接コーチングできるクライアントさんは30人がもう限界だ...」
「でも、自分と同じようにプロコーチとして活動する人が増えたらどうだろう?」
「もし、一人のコーチが5人のクライアントを持ったとしても、コーチが10人いれば50人の人がコーチングを受けられる」
「コーチが20人だったら、100人の人がコーチングを受けられる!」
「そうだ、これからは自分と同じようにプロコーチとしてやっていく人を増やしていこう!」
そうして、私はこれまでどおり、様々な職業・立場の方々へコーチングを行うだけでなく、プロコーチを目指す人へのコーチング、メンターコーチング(プロコーチ養成コーチング)をやっていくことを決めたのです。
宝物を持っているのに この人は気づいていない!
プロコーチとして活動を始めてから17年が経ち、メンターコーチとしてやっていく、そう決意してから12年の月日が流れました。
この間、70人以上のプロコーチを目指す人にメンターコーチングプログラムを提供してきました。
10人~20人のクライアントを安定して持てるようになったコーチ、独立して間がないけれど、講演や企業研修の依頼が来るようになったコーチ、中には、たった3ヶ月で30名を超えるクライアントを持ったコーチもいました。
プロコーチとして活動していくためには、コーチングスキルを磨くことは必須です。
同時に、あなたという存在を、クライアント候補の方にどのように知ってもらうか、というマーケティング的な活動も求められます。
メンターコーチングでは、単にコーチングするだけでなく、そのコーチにあった仕事のやり方も、一緒に考えていきます。
例えば、マンツーマンのコーチングが力を発揮できるのか、それとも、研修やセミナーなど、大勢の前のほうがエネルギーが湧いてくるタイプなのか。
また、誰に対して、どんなテーマでコーチングしているときに最もイキイキしてくるのか、など。
そのコーチの特質、能力、過去の経験などを、どう表現していくことが、そのコーチにとっても、コーチングを受けるクライアントさんにとっても、いい結果につながるかを質問したり、フィードバックしたりしながら考えていきます。
そうして、メンターコーチングで関わったコーチが、多くのクライアントさんにコーチングを提供し、プロとして活動していくのを見るのはとても嬉しいです。
しかし、それ以上に、
「こんな宝物を持っているのに この人は気づいていないんだ・・・ なんて、もったいない!」
そう感じた瞬間、そのことを相手に伝えると、声のトーンが上がり、顔の表情がパッと明るくなり、イキイキと輝いてきます。これは、コーチの方々に限らず、どんなクライアントさんとコーチングしていてもですが、この瞬間が、やはり最も嬉しいですね!
これからも、自分の中にある素晴らしい宝物に気づいてもらい、その宝物を世界に表現していくサポートを、コーチングで提供し続けていきます。
ミッションを生きるという意味
先ほどまでお伝えしたとおり、メンターコーチングはプロコーチの方を対象にしたコーチングです。
エグゼクティブコーチングは、主に経営者の方を対象にしています。
また、ライフコーチングは性別・年代・立場など様々な方が対象です。
これらは違う切り口でのコーチングですが、継続してコーチングを受けていると、やがて同じ1本の道へとつながっていきます。
その1本の道とは、自分自身の人生の目的(ミッション)を探求し、それに沿って生きようとする道です。
ただ、ミッションに沿って生きようとしても、なかなか一筋縄にはいきません。
なぜなら、ミッションに沿って生きるということは、生き方を大きく変えることだからです。
それは単なる成長や変化というよりは、変容という言葉がピッタリくるでしょう。
まるで、青虫がさなぎとなり、そして空に向かって羽ばたく蝶へとガラリと姿を変えるように、
生き方が大きく変わるとき、あなたの中に今まで隠されていたもの(影)と対峙することになります。
影、つまりあなたが見ないように無意識に隠してきたものと向き合うには、強い意志や決意が必要です。
ですが、それだけでは足りません。
その意志や決意を後押しする、大きなエネルギーが必要になるのです。
では、その大きなエネルギー源はどこにあるのでしょうか?
コーチングのなかで、私はクライアントにこう問いかけます。
- 今までの人生で成し遂げてきたことは何ですか?
- どんな困難や障害をこれまでに乗り越えてきましたか?
そう、クライアントのこれまでの体験、経験が全て資産(リソース)だったことに気づいたとき、その資産がエネルギー源となるのです。
本人にとっては大したことはないと思っていた経験でも、よくよくお話を伺うと、実はとても価値ある経験だったと気づくことがよくあります。
本人が過小評価してきたこれまでの人生経験。
その経験の真の価値を、コーチングセッションの中で正しく認識できるようにします。
「私は自分が思っていた以上に、大きな存在なのだ」と。
そのことに気づいて、腑に落ちたとき、これまでの経験をすべて、変容のためのエネルギーに変えることができるのです。
大きな影、つまり、受け入れがたいと思っていたものこそが、変容するための糧であったこと。
あなたが人生で起きた様々な出来事の真の意味に気づいたとき、あなたは蝶となり、ミッションに沿った生き方を始めるのです。
「本来の自分に気づき 本来の人生を生きる」
これ以上に大切なことはないと思いますし、私のコーチングは最終的に、これを実現するためのものです。
現在にいたるまで、セミナーの開催やコーチング関係の教材販売、さらにはコーチングスクールの立ち上げと、仕事の幅を広げてきました。
しかし、あくまでも私の原点は、個人を対象にしたマンツーマンコーチングです。
それはずっと変わることはありません。
会社員時代を経てプロコーチへと独立するまでの軌跡は、赤木ストーリー2でご覧いただけます