クライアントインタビュー

Vo25 森井 由美子さん

やわらぎコーチング代表

兵庫県豊岡市出身。京都府舞鶴市在住。
平成5年4月~ 海上保安学校学生として採用(国家公務員一般職試験)
海上保安学校卒業後、海上保安庁の中の第八管区海上保安本部(福井、京都、兵庫、鳥取、島根)・海上保安学校(舞鶴市)に勤務。大型巡視船や事務職勤務を経験。令和4年3月退職(在職年数29年)

入庁から10年ほど経過したころ、職場で女性職員の在職率を向上させるため(当時は女性職員が職員全体の内3%)メンター制度を導入。メンターに指名され人事院で研修を受けたが、自分自身が悩み(ライフプラン等)をもっていたため、メンターとしての対応に悩む。立ち寄った書店で手にした「コーチング」について書かれた本の中に「答えは相手の中にある」という言葉を見つけ、その言葉が自分自身の琴線に触れた。

退職後、コーチングを本格的に学び、現在は、研修、ワークショップ、コーチング(ZOOMを使い1対1のセッション)、カードを使ったコミュニケーションツールの制作を行う。

また、NPO法人まちづくりサポートクラブ(舞鶴市)オペレーションサポーター、超高齢化社会体験コミュニティーコーピングファシリテーター(シリアスゲーム)、女性の健康促進員(一般社団法人 女性の健康とメノポーズ協会)など、世代を越えた地域のつながりを作るコミュニティデザイナーとしても活動している。

クライアントインタビューClinent’s Interview

クライアント:森井 由美子さん

自分を認め、心の奥底からやりたいことへ走り出す

まずは、森井さんと「コーチング」との出会い、そしてその道のりについてお聞かせいただけますか?
はい。思い返せば、もう20年近く前のことになります。当時は公務員として働いていて、30歳くらいで突然「女性職員のメンターになってください」と言われ、人事院のメンター研修を受けることになりました。しかし、短期間の研修だけで任命されたため、不安でいっぱいでしたね…。
いきなり任命されると、本当に戸惑いますよね。
そうです。それで、普段悩みがあるとよく本屋さんに足を運ぶのですが、そのとき偶然手に取ったのが「コーチング」の本でした。その本に「相手の中に答えがある」という一文があり、その気持ちで人の話を聴くという言葉が、まさに私の心に響いたんです。

聴く力がもたらす変化

その本との出会いが、森井さんの「聴く力」のあり方を変えたのですね。
ええ、以前は自分の価値観で判断しがちで、自分と価値観が違うようなときは否定的な気持ちになった私が、相手の話を最後までしっかりと聴けるようになりました。そうするうちに、相手が心から話し始め、思いがけず深い話ができたりしたんです。
そうだったんですね。
あとは、未来を具体的に描く問いかけをすることも本に書いてあったので、例えば、旅行に行きたいという話だったら「どこに行きたいの?」「どんな服装で、その場で何をしたいの?」といった問いをすることで、相手も自分自身の未来をリアルにイメージできるようになりました。少し質問を変えただけなのに、そんな変化が起きて、すごいなって思いましたね。

コーチングで自分を解放する

それから、すぐに本格的にコーチングを学んだのですか?
いえ、いつか退職する日が来たら、コーチングをきちんと勉強してみたいと思っていたので、その本と出合ってから実際に退職するまで20年ぐらい経ってからになります。
20年間、ずっとその想いを持ち続けながら、本で学んだことを職場で実践してきたんですね! ちなみに、退職を考えるようになったのは、何かきっかけがあったんですか?
体調を崩し、約1か月休職したとき、自分自身に「今後はどう過ごすのか?」と問いかける時間が増えました。そのとき、「コーチングに人生をシフトしてもいいんじゃないか」と思ったんですね。

職場の仲間と離れることはとても寂しいし、辛かったです。仕事では他所では得られない経験をたくさん積ませていただいた恩もありました。
退職日を1年3か月後に定め、「今までの恩を返すような気持ちで目の前の仕事に取り組み、自分自身の後悔を残さないようにやり切る」と決めて、退職の日を迎えました。
そうだったのですね。
退職してから、対面で受講するコーチングスクールに通い始めたんです。しかし、スクールでは深い感情や生きるために封印していた過去の辛い思いが噴出し、涙が止まらなくなることも…。それで、一度中断したこともありました。
本当に、心の奥底から出てくる感情に向き合うのは、簡単なことではないですよね。
ええ。でも、その苦い経験を乗り越えたからこそ、どんなコーチが自分に合うのか、またどのような学びの場が必要なのかをより明確に考えるようになりました。あと、誰か他の人から「この人、いいですよ」と紹介されているコーチからコーチングを受けたいと思って探していたときに、赤木コーチのホームページやブログに出会い、「ここなら自分の心に寄り添ってくれそう」と感じたんです。
実際に話してみて、どんな印象を持ちましたか?
そうですね。とても話しやすいなと思いました。あと、私は思考が散らかってしまうときがあるのですが、そんなとき、コーチが要点をまとめてフィードバックしてくれるので、頭の中が整理されました。

心が解放され、自己実現へと向かう

では、セッションを受けて、どんな変化を実感されましたか?
そうですね、大きな変化は、「自分を肯定できるようになったこと」でしょうか。以前は、周りの評価に左右されたり、他の人のことを優先したりするきらいがあって、自分のやりたいことをいつも後回しにしてきたのですが、今は「私が本当に望むこと」にもっと積極的になれています。
周りの期待に応えようと、あれもこれもと手を出すのではなく、本当に自分自身がやりたいことを明確にし、集中して取り組むことで時間の使い方も良くなり、目に見えて成果も出るようになりました。
それは素晴らしいですね。私自身、クライアントが自分の内側にある力に気づく瞬間に立ち会え
るのは、とても励みになります。
結果的に、自己肯定感も高まり、心から幸せを感じながら毎日を過ごせるようになったんです。

どんな人に赤木コーチのコーチングが向いているか

ところで、どんな人が私のコーチングに向いていると思われますか?
私が感じたのは、「自分を変えたい」と真剣に思っている方ですね。もっと言うと「自分を進化させたい」方には非常に向いていると思います。
「自分を進化させたい」というのは、もう少しお聞きしてもいいですか?
誰もが自分の中には殻があって、そこを飛び出ることに躊躇があると思うのですが、そんなときに、赤木コーチからの問いやフィードバックによって、今まで知らなかった自分に気づけるんですね。そんなときに、自分の殻が割れて、中から引き出されるという感じがします。
なるほど、「自分を進化させたい」というのは、青虫がさなぎになって蝶に変身するように、自分の殻を破って進化させたい。そう思っている方に向いていると。
はい、そんな方にとても向いていると思います。 私も以前はそうでしたが、仕事やプライベートで常に他人の期待に応えすぎて、自分の本当の願望を後回しにしている方も多いと思います。赤木コーチは、決して急かすことなく、ただただクライアントの話に寄り添いながら、自然と自己肯定感が高まるようなフィードバックをしてくれます。そういうセッションを繰り返し受けることで、自分自身を認め、内側の答えに気づくことで、やりたいことを実際に行動に移せるようになると思います。

森井さんのビジョン:対話と共感で紡ぐ未来のコミュニティ

最後に、森井さんはこれからどんな世界を実現していきたいと考えていらっしゃいますか?
そうですね。私は今、「ライフジャーニー」という対話型のカードゲームを開発しています。これは、参加者が自分自身の人生について本音で語り合い、互いに刺激し合う場を作るプロジェクトです。 具体的には、年齢や背景を問わず、自分の夢や目標、そして日常の小さな幸せについて、対話を通じて共有することで、参加者同士が共感し、励まし合い、支え合えるコミュニティを作っていくキッカケになるようなゲームです。でも、単なる遊びの延長ではなく、実際に自分の人生の舵を取るための気づきやヒントが得られる仕組みを取り入れたいと思っています。
ゲームだと、老若男女問わず誰でも楽しみながら取り組めますね。
私自身が「自分を肯定し、本当にやりたいことに取り組む」ことで大きく変わりました。そんな変化を多くの人に広げたいです。そのために、一人一人が自分の特性を活かしていくことで、その人だけでなく周りの人もイキイキとなるような対話と共感を大切にする空間を作っていきたいです。
森井さんのビジョン、本当に胸に響きます。自分の内側にある答えに気づき、行動していくことで、確実に素晴らしい未来へと繋がっていくんですね。
はい。私自身、今まで受けたコーチングで、たくさんの気づきと「私がやっていることは間違いではないんだ」という安心感を得ました。だからこそ、同じように自分自身を認め、前に進みたいと思っている方には、ぜひ赤木コーチのセッションを体験してほしいです。
今日は本当に素敵なお話をありがとうございました。森井さんのこれまでの歩みやこれからのビジョンがとても具体的に伝わってきました。これからも森井さんと森井さんの周りの方々が、自分の特性を活かしてイキイキと人生を歩んでいくことを願っています。
こちらこそ、ありがとうございました。

インタビューを終えてAfter The Interview

1対1のセッションを行うプロコーチでありつつ、地元で世代を越えた繋がりを作るコミュニティデザイナーとしても活動されている森井さん。

カードゲーム「ライフジャーニー」は、まさにコーチング的な対話をベースに地域の人と人とを結びつける素敵なアイデアだと思いました。

これからもプロコーチとして、コミュニティデザイナーとして、様々な世代の方同士を繋いでいく触媒であり続けてください。